一般的に手紙では、文章の冒頭に「拝啓」などの頭語を記載します。
しかし、頭語には様々な種類があるため、どのような人にどの頭語を使うべきかわからない人もいるでしょう。
そこで今回は、頭語の種類や使い方について解説します。
合わせて、頭語と結語の組み合わせについても解説するので、手紙を書く際の参考にしてください。
頭語というのは、挨拶より前に敬意を表す言葉です。
たとえば、一般的に使われる「拝啓」には、以下の意味があります。
上記のような意味を伝えるために、頭語、合わせて敬語を使いましょう。
手紙は、送る相手によって書き方が変わります。
頭語はもちろんですが、基本構成も変わるので、注意しましょう。
以下では、送る相手による頭語の種類について解説します。
一般的な手紙の場合、頭語は主に以下の4つになります。
「一筆申し上げます」に関しては、主に差出人が女性の場合に使います。
基本的には「拝啓」を使っていれば問題ないと考えて良いでしょう。
お客様や目上の方に対しての頭語は、主に以下の4つになります。
「謹んで申し上げます」に関しては、主に差出人が女性の場合に使います。
基本的には「謹啓」を使っていれば問題ありません。
場合によりますが、前文を省略する場合、その旨を伝えなければいけません。
前文を省略する場合、以下の6つがあります。
「前略ごめんください」に関しては、主に差出人が女性の場合に使います。
また、お詫びの場合は「まずお詫び申し上げます」が適切です。
一般的に使われているのは「前略」になります。
急用の手紙は、急用である旨を頭語で伝えます。
主に使われるのは、以下の4つ。
一般的に使われているのは「急啓」です。
返信の手紙の頭語は、主に以下の4つです。
一般的に使われているのは「拝復」です。
ただし、返信の手紙のおいても、シーンに合わせた頭語でも問題ないと言えます。
再信というのは「追伸」を指す言葉で、手紙のおってがきの表示に用います。
再信の頭語は、主に以下の4つです。
ただし「追伸」の意味なので、仲の良い人に対しては「追伸」でも問題ありません。
頭語と結語は正しい組み合わせがあります。
たとえば、頭語が「拝啓」であれば結語は「敬具」です。
以下では、頭語と結語の組み合わせを一覧で表にしました。
頭語 | 結語 |
拝啓 | 敬具 |
拝呈 | 敬白 |
啓上 | 拝具 |
謹啓 | 敬具 |
恭啓 | 謹言 |
粛啓 | 謹白 |
謹白 | 頓首 |
謹呈 | 敬白 |
急啓 | 早々 |
急呈 | 敬具 |
急白 | 拝具 |
とり急ぎ申し上げます | 草々 |
拝復 | 敬具 |
復啓 | 敬白 |
謹復 | 拝具 |
再啓 | 敬具 |
追啓 | 敬白 |
再呈 | 拝具 |
前略 | 草々 |
冠省 | 早々 |
略啓 | 不一 |
前文お許し下さい | 不備・かしこ |
頭語をつけても、頭語と結語の組み合わせができていないともったいないので、上記の表を参考にしてください。
頭語と結語がしっかり記載されている手紙は、差出人の品性とマナーが伝わります。
仲の良い相手であれば頭語がなくても良いですが、目上の方やかしこまった内容の場合は、頭語を入れましょう。
また、目上の方やかしこまった手紙、お詫びの手紙は綺麗な文字で手紙を書くことも大事です。
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