仕事や冠婚葬祭で手書きをする機会が増えると関心が高まる「美文字」。
しかし、きれいな字を書きたくても、字を書くのが苦手で自分の字にコンプレックスを持つ人も多いです。
この記事では、美しく読みやすい字を書くために必要なポイントやコツをそれぞれまとめました。
ぜひ、この記事を読んで、美文字を書くためのコツをおさえてください。
正しい姿勢のポイントは3つあります。
正しい姿勢で書くと字をまっすぐバランスよく書けます。
体が傾いていると、字も傾いてしまいやすいので注意が必要です。
正しい姿勢をしっかり意識してきれいに整った字を書きましょう。
字を書く際には背筋をピンと張って書きましょう。
背筋が曲がっていると、指先に必要以上に力が入り、文字を上手に書けません。
腰を起こして背中を伸ばして書くと効果的です。
また、両足もしっかりと床につけて書きましょう。足の支えも加わり、安定した姿勢をとれるようになります。
背筋を伸ばして座ると指先の運筆がスムーズです。
字を書くときには、下を向きすぎないよう、首を少しだけ傾けます。
顎と喉の間に少し余裕を残すとよいでしょう。
首の後ろが完全にピンと張っていると、首や肩が疲れて書字に集中できません。
首を少しだけ傾けて、視界を広く持つように心がけましょう。
美文字を書くためには左肘をつかないのもポイントです。
左肘をつくと、体の重心が一気に左斜め方向に歪みます。
肩の力を抜いて、上半身の重みを軽く腕に預けるようにするとよいでしょう。
肘をついて肩と手首に力を入れないように注意してください。
美文字を書くコツは4つあります。
書き方を全て矯正するのは難しいですが、コツさえつかめば、自分の字を生かして美文字が書けます。
コツをしっかり押さえてきれいな文字を書けるようになりましょう。
文字の中に主役となる「主画」を作るとよいでしょう。
例えば、「土」は3画目の横線が主画です。
しっかり伸ばす線を1本決めると、字にメリハリが生まれます。
へんとつくりからできている字は、左右それぞれに主画を決めるとよいでしょう。
例えば、「調」なら、ごんべんの2画目と、つくりの横線の2つを伸ばします。
横線が多くて、伸ばすところに悩む字は、一度書いて試してみるのがおすすめです。
手書きの美しさを引き出すためには、横画をやや右上がりにして書きましょう。
右上がりを感じられる字は、基本的に締まって見え、整った文字に見えます。
水平に書いた横線は右下がりに見えてしまうため、ハッキリと横画を右上がりに書くようにしましょう。
文字に安定感を出すために、右下の隅をいちばん低くしましょう。
右上がりのみ意識すると、落ち着きがなく傾いた字になってしまいます。
右下に重心を置くとバランスが整った字を書けるようになるでしょう。
バランスの取れた字を書くためには、線と線の空間を等間隔に揃えて書くとよいでしょう。
線と線の空間の大きさがバラバラになっていると、字が歪んで見えてしまいます。
隙間を均等にして書くと、字形が崩れずに書けるでしょう。
文全体を整えるコツは3つあります。
一つ一つの字がきれいでも、文全体のバランスが整っていないとバランスよく見えません。
字だけではなく文全体を整えるコツをおさえて、読みやすい文章を書きましょう。
読みやすい文章を書くためには、漢字は大きくひらがなは小さく書きましょう。
漢字とひらがなの大きさの割合が10:8だと読みやすくなります。
字の大きさにメリハリをつけられると、文字列が整って見えるようになるでしょう。
一定の字間を保ち、文字を配置していくと、読みやすい文章になります。
特に横書きの場合は、「はね」や「はらい」が隣の字と重なってしまいます。そのため、縦書きよりもバランスが悪くなりやすいです。
横書きの場合は、縦書きよりも文字の間隔を意識すると整って見えるでしょう。
字を書く際には、紙を動かすと目線も姿勢も崩れず、文全体のバランスが整います。
特に、縦書きの場合はだんだんと目線がずれていき、姿勢が崩れてしまいます。
目線やペン先の位置を大きく動かすのではなく、紙を移動させて書くのがおすすめです。
縦書きの場合は紙を少しずつ上に移動させて書き、横書きの場合は紙を少しずつ左に移動させて書きます。
字の大きさにもよりますが、4文字程度書いたら動かしてみるとよいでしょう。
美文字を書くためにはコツがあります。
自分の字の汚さが気になる人でも、美文字のコツをできる範囲で実践していくと、字が改善していくでしょう。
近年、字を書く機会は減ってきていますが、手書きの方がより気持ちが伝わります。
今回の記事を参考に、ぜひ書くことを楽しんでみてください。
ただ、どうしても美文字が書けない場合は、手紙などの大事なシーンだけ依頼するのも一つの方法です。
代筆手書き屋では、好みの字に合わせて代筆を行ってますので、ぜひご活用ください。