手紙は相手に自分の気持ちを伝えるための重要なツールです。
しかし、手紙は相手とその場で直接やり取りができるわけではありません。
そのため、手紙を書くときには相手に失礼がないよううまく書く必要があります。
今回は、手紙をうまく書く方法をまとめてみました。
手紙をうまく書くためには、手紙の文面自体をうまく書けなければなりません、
また、相手へ敬意を伝えられるよう、手紙を書く際の心構えを知る必要もあります。
今回の記事を参考に、ぜひ手紙をうまく書く方法をおさえてください。
手紙の文面をうまく書くためには3つのコツがあります。
まずは文面の構成を意識し大まかに書く流れを把握する必要があります。
その後、頭語と結語を正しい組み合わせで使い、マナーを守った文面を作成しましょう。
手紙をうまく書くためには、手紙の構成を理解するのが重要なポイントです。
手紙は、前文・主文・末文・後付けの4つから構成されています。
自分でも書きやすく、相手にも失礼が無い流れなのでしっかり押さえておきましょう。
それぞれ簡単に解説します。
前文では「拝啓」などの頭語、時候の挨拶を書きます。
お詫びの手紙では、時候の挨拶は書かずに本題に入りましょう。
また、お見舞いの手紙を書くときには、相手の体調を気遣う気持ちを伝えるのが重要です。容態に応じて時候の挨拶は省きましょう。
主文では「さて、ところで」などの起語を用いて、用件を簡潔に述べましょう。
大事な内容が伝わりづらくなるため、一通の手紙には用件を2つ以上入れないように注意してください。
末文では、結びの挨拶として用件をまとめましょう。
末文の最後には頭語に合った結語を添えます。相手の健康を願う言葉を書いてもよいでしょう。
後付けには書いた日付、差出人、宛名を書きます。
日付には、月日だけではなく書いた年も書きましょう。
また、お祝い事に関する手紙の場合には、〇年〇月吉日と書いても構いません。
一般的に手紙は頭語で始まり結語で終わります。
頭語と結語には決まった組み合わせがあります。
組み合わせが間違っていると「書きなれていないのかな」と相手に思われてしまうので書く際には注意してください。
また、頭語と結語にはさまざまな種類がありますので、相手との関係性に合った言葉を選びましょう。
以下に頭語と結語をまとめたので参考にしてください。
手紙の種類 | 頭語 | 結語 |
一般的な手紙の場合 | ・拝啓(はいけい)・拝呈(はいてい) | ・敬具(けいぐ)・敬白(けいはく) |
目上の方への手紙 | ・謹啓(きんけい)・謹呈(きんてい) | ・謹言(きんげん)・謹白(きんぱく) |
親しい友人への手紙 | ・前略・前文お許しください・前略失礼いたします | ・謹白(きんぱく)・敬白(けいはく) |
字をきれいに書くためにはコツが3つあります。
横線をやや右上がり(約6度)で書くと、きれいに書けるという法則があります。
右下がりで書かれた文字は、基本的に締まりがないように見えるので注意してください。
横線を水平に書いても右下がりに見えてしまうため、意識して右上がりで書くとよいでしょう。
文字の右下の隅をいちばん低くすると、文字に安定感が生まれます。
右下に重心を置くと全体的に字のバランスが整うでしょう。
たとえば「大」という字も、右払い部分を一番低くして書くときれいに見えます。
文字の線と線の間にできる空間を均等にして書くと、崩れた印象を変えられます。
たとえば「門」という字の4か所の空間をすべて均等にして書くときれいに見えるでしょう。
書く線だけではなく、余白にも注意すればバランスが取れた印象の文字にできます。
手紙をうまく書くための心構えは2つあります。
手紙は電話と異なり、相手と直接リアルタイムで会話ができるツールではありません。
そのため、相手が不快にならないよう思いやりと敬意をもって書く必要があります。
手紙をうまく書くための心構えをまとめたので参考にしてください。
手紙を書くときには敬意をもって書く必要があります。
手紙は対話や電話と異なり、読んでいる相手がどのように感じ取るかわかりません。
そのため、自分の文面次第で相手の受け止め方は異なります。
手紙には相手に対する最大限の敬意をこめて書きましょう。
手紙を書く際には、自分の気持ちを伝えるように書きましょう。
そのためには、ありのままの感情ではなく、伝わりやすいように考えて表現する必要があります。
相手が自分の文章をどのように受け止めるのかを考えて書きましょう。
手紙をうまく書くためには、相手に対する敬意や思いやりを持たなければなりません。
手紙の文面を整えるだけでは、相手に気持ちは伝わりにくいです。
自分の気持ちを相手に伝えるために、わかりやすく丁寧な文章を書くよう心がけましょう。
今回の記事を参考に手紙をうまく書く方法をしっかり押さえて、手紙を書くようにしましょう。
どうしても自分では綺麗な字を書けない場合は、代筆手書き屋までご相談ください。