新卒入社や初めての就職では、ビジネス敬語が一つの悩みになります。
実際に働くまでビジネスにおける敬語を学ぶ場は少ないので、ビジネス敬語がわからないのは、当然と言えば当然です。
そこで今回は、ビジネスにおける敬語の使い方や注意点についてまとめました。
ビジネスにおける正しい敬語を学び、相手から信頼を得られるようにしましょう。
ビジネスで使われる敬語の種類として以下の3つがあげられます。
それぞれの違いを以下にまとめました。
まずは敬語への理解を深め、ビジネスに役立ててください。
特徴 | 例 | |
尊敬語 | ・主語が相手の場合 ・相手の様子や動作を高め、敬意を表す言い方 | 「こちらへお越しになる」 「お昼を召し上がる」 |
謙譲語 | ・主語が自分の場合 ・自分をへりくだることで、相手をたてる言い方 | 「資料を拝見する」 「3時に伺う」 |
丁寧語 | ・相手や内容を問わず話し手が丁寧な言葉遣い ・聞き手へ敬意を表す言い方 ・「です」「ます」「ございます」で語尾を締めくくる | 「資料はこちらです」 「保育園が併設されています」 |
ビジネスシーンにおいて、実際にどのような敬語が使われるのかをケース別にご紹介します。
OK例とNG例を紹介するので、敬語の参考にしてください。
また、NG例については、なぜ不適切なのかの理由も解説します。
理由を理解して、誤用を防ぎましょう。
「お疲れ様です」は、社内の挨拶としてよく使われますが、社外の人に対しては失礼にあたります。
取引先や外部の方には「お世話になっています」「お世話になります」と挨拶するのが一般的です。
「お世話様です」では敬意が薄れてしまうので注意してください。
ビジネスシーンにおいて「もしもし」と会話を始めるのはマナー違反です。
代わりに電話をしてくださったことへ感謝の気持ちを伝えましょう。
また、3コール以上鳴ってしまった場合は「お待たせいたしました」と伝えてから名乗ると良いです。
「お座りになる」は犬に対して使う「おすわり」を連想させるため、相手に対し失礼にあたります。
「お掛けになってください」と伝えることで、相手に不快な思いをさせません。
ビジネスシーンにおいて、避けるべき口癖や、誤りが多い敬語についてご紹介します。
口癖は自分が意図せず使っていることもあるので、改めて注意してください。
また、よく耳にする言葉であっても、実は誤って使っている場合もあるので確認してみましょう。
口癖は自分で意図せず自然に出てしまいます。
しかし、友人同士で使うような言葉遣いは、ビジネスにおいてふさわしくありません。
ビジネスシーンでNGの口癖の例を以下に挙げました。
商談中の口癖が相手を不快にさせたり、信頼関係を傷つけてしまったりする場合もあるため注意が必要です。
敬語を正しく使っているつもりでも、間違っている場合があります。
尊敬語と謙譲語をうまく使い分けられていなかったり、ビジネスシーンによって使い分けができていなかったりするのが原因です。
間違いやすい敬語の例を以下に2点挙げました。
「食べる」の尊敬語は「召し上がる」、謙譲語は「いただく」です。
尊敬語の主語は「相手」、謙譲語の主語は「自分」ですので注意してください。
社外の人へは「上司も自分の身内である」という考えで接します。
そのため、社外の人と話す際、身内である上司に対し尊敬語を使うのはマナー違反となるのです。
しかし、社内でコミュニケーションを取る際には、上司に対し尊敬語を使わなければなりません。
ビジネスシーンによって正しく敬語を使い分けましょう。
二重敬語とは、同じ種類の敬語をふたつ重ねた言葉を指します。
敬語を多用しすぎても相手に対して失礼にあたりますので、正しい敬語を使えるようにしましょう。
以下、二重敬語の例を挙げました。
「ご覧になられる」は「ご覧になる」と「~られる」の二重敬語です。
「お召し上がりになられる」は「召し上がる」と「~られる」の二重敬語です。
二重敬語を使うことでせっかくの気遣いが伝わらない場合もあります。
正しい敬語を使って相手に尊敬の気持ちが伝わるようにしましょう。
ビジネスシーンにおいて、正しい敬語は守るべきマナーのひとつです。
正しい敬語を使うことで相手からも信頼され、気持ちの良い取引を行えます。
また、敬語を使う上では相手を尊敬する気持ちが重要です。
マナーを守るのはもちろんですが、相手へ気配りができる言葉遣いや態度を意識して関わりましょう。
言葉を形にすると、取引先に、より気持ちを伝えられます。
感謝の気持ちや謝罪などは、口頭だけではなく、手紙で伝えてみましょう。
とくに手書きの手紙は、ストレートに気持ちが伝わります。
多少言葉が上手く使えなくても、手書きの手紙というだけで、気持ちが伝わるでしょう。
手書き屋では、手紙の代筆を行っています。
内容の作成も行いますので、ビジネス敬語が使えない方もご相談ください。