会社を退職する際に必要な「退職理由」について、具体的な退職理由を上司に求められて戸惑う人も多いです。
本記事では、具体的な退職届の理由の書き方についてまとめました。
退職の理由は大きく分けて「自己都合退職の場合」と「会社都合退職の場合」の2つに分けられます。
それぞれの場合の書き方と注意点をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
自己都合退職の場合の書き方についてまとめました。
退職理由は「一身上の都合」で構いません。しかし、退職理由を具体的に求められる場合もあります。
自己都合退職をする際の書き方をまとめたので参考にしてください。
自己都合による退職の場合、退職届には詳細な理由を記載する必要はなく、「一身上の都合」という記載で構いません。
しかし、上司に退職の意思を伝える際には納得してもらえるよう、退職理由を準備しておく必要があるでしょう。
「一身上の都合」は、転職や家庭の事情などの退職理由を幅広くカバーできます。
退職届に記載する理由には「一身上の都合」と書くのが一般的です。
具体的な理由を求められた場合でも、詳細に理由を書く義務はありません。
しかし、具体的な理由を伝えない場合、円満に退職できない可能性もあるので注意が必要です。
円満退職ができるよう、退職理由別に例文とポイントをまとめたので参考にしてください。
転職をする場合は、上司に正直に伝えるのがおすすめです。
自身の将来を見据えた内容をポジティブに伝えましょう。
【例文】
このたび、接客業から介護分野への挑戦をしてみたいと考え、退職いたします
病気などによって就業困難になった場合、正直に「健康上の理由」で退職すると伝えましょう。
【例文】
このたび、健康上の理由により退職いたします
ただし、仕事が原因で体調不良に陥った場合、会社都合になる可能性があります。
その際には会社側に非を明確にする必要があるため、内容を具体的に記載しましょう。
家庭の事情の場合、転居や親の介護など理由はさまざまです。
退職届に具体的な理由を書くよう求められた場合は、簡潔に記載しましょう。
【例文】
転居:このたび、夫の転勤により転居するため、退職いたします
家族の介護:このたび、家族の介護をすることとなったため、退職いたします
結婚:このたび、結婚することとなったため、退職いたします
家業を継ぐ:このたび、実家の農家を継ぐこととなったため、退職いたします
会社都合退職の場合の書き方をまとめました。
会社都合退職の場合は、具体的な理由の記載が必要です。
また、会社都合退職にも関わらず会社側のミスなどによって、自己都合退職で処理される場合もあります。失業保険の金額にも関わるため、離職票の退職理由をしっかりと確認しましょう。
倒産などの会社側都合の退職の場合は、会社都合退職になります。
この場合、退職届の理由に「一身上の都合」とは記載できないので注意してください。
「一身上の都合」と記載した場合、会社側に自己都合退職として処理されてしまう可能性があります。
自己都合と会社都合では、失業保険の給付額・給付開始までの期間に違いが生じるので注意してください。
【例文】
このたび、貴社の倒産により退職いたします
会社都合退職する旨を明確に示したのに、離職票の理由欄が「自己都合」になっていた場合は早急に会社に変更を求めましょう。
会社が応じない場合、離職証明書の「離職者本人の判断の欄」の「事業主が○を付けた離職理由に異議 有り・無し」の項目で、「有り」に〇印を付けます。
その後、ハローワークに相談し、異議申し立てをしましょう。
退職理由を具体的に求められても、理由を正直に書かない方が良い場合もあります。
例えば、人間関係悪化などネガティブな退職理由の場合、部署異動を提案されたり、「ほかの会社でも変わらない」と言われたりする可能性があります。
スムーズな円満退職のためには、退職理由を正直に書かない方が良いケースもあるので注意してください。
退職届に具体的に記入するかどうかは、退職理由によって異なります。
自己都合退職の場合、「一身上の都合」で問題ありません。
しかし、会社や上司によっては具体的な理由を求めてくる場合があるため、準備しておくと良いでしょう。
本記事を読んで、ぜひ退職届に具体的な理由を書く際の参考にしてください。
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