手紙を書くときに使われる言葉の一つに「前略」があります。
「挨拶を省略する」という意味があり、お見舞いや緊急の際に使われる場合が多いです。
ビジネスシーンでは適さないケースもあるため、正しいマナーを理解しておくのが重要です。
本記事では「前略」を使う時のポイントや例文について紹介します。
本記事を読んでぜひ手紙を書く時の参考にしてください。
「前略」とは、時候の挨拶などを省略できる頭語です。
「前略」という頭語に対して「草々(そうそう)」という結語を使います。
手紙の内容には「前略→(用件)→草々」と書くのが一般的です。
お見舞いや緊急時の連絡など、急な用件を伝えたい場合に用いられます。
手紙の書き出しに「前略」を使うことで「前文を省略させていただきます」という意味を示します。
「前略」を使う時のポイントは大きく分けて3つあります。
「前略」は、手紙を出す相手との関係性やビジネスシーンによって使い分ける必要があります。メールには使用できないなどの注意点もあります。
ポイントをしっかり押さえて「前略」を使う時の参考にしてください。
「前略」は、時候の挨拶を「省略します」という意味です。
基本的に「省略」は目上の方に対して失礼にあたります。そのため、「前略」は、手紙を受け取る相手との信頼関係が成立している場合に使用するのがおすすめです。
「前略」を使う前に「前略」を使用できる間柄かどうかを考えてみるとよいでしょう。
ビジネスシーンでは「前略」を使い分けるとよいでしょう。
相手に過失がある場合もはじめは「拝啓」を使います。
相手に過失があっても取引先やお客様への敬意を表すのが重要です。
また、取引先や上司に対して緊急の連絡する時や、自分に過失がある場合は時候の挨拶を省略し 深いお詫びをしなくてはなりません。
その場合は「前略」を使用しはじめに謝罪しましょう。
一般的なビジネスメールの場合は、「前略」を使用しません。
メールの場合は「いつもお世話になっております」などが「前略」の代わりに使われます。
文末に書く「今後ともよろしくお願い申し上げます」などが「草々」の代わりです。
ビジネスメールを送るときには注意してください。
「前略」を使った例文を5つ紹介します。
「前略」は、公私ともにさまざまなシーンで活用できる頭語です。ぜひ、例文を読んで「前略」を使うシーンをイメージして使ってみましょう。
前略失礼いたします。この度は私の急病にてご迷惑をおかけし申し訳ございません。明日、A社に見積書を提示する予定を組んでおり、明後日にはB社との打ち合わせを予定しております。代理でどなたかに担当してもらうよう、ご指示していただければと思います。取り急ぎ、よろしくお願い申し上げます。 草々
前略失礼いたします。奥様より部長の手術成功を伺い、部署一同安堵しております。さて、入院中もプロジェクトについてご心配くださっているかと思いますが、最終段階まで進められました。お見舞に伺う頃には、部長に良い報告が出来るよう精進してまいります。ご回復を心からお祈りしております。草々
前略 この度は期限が過ぎての提出となり大変申し訳ございません。 〇月〇日締め切りの書類を本日同封させていただきました。 ご査収くださいますようよろしくお願いいたします。草々
前略 先日お電話でお伝えしました書類をお送りいたします。ご査収ください。何卒よろしくお願い申し上げます。草々
前略失礼いたします。以前お会いしてから随分と日が経ちましたが、その後の体調はいかがでしょうか。またいつか元気な〇さんに会えることを家族一同楽しみにしております。草々
「前略」は親しい友人への手紙やビジネスシーンで使われる頭語です。
ビジネスシーンだとメールで相手に連絡をする場合も多く、なかなか「前略」を使う機会はないかもしれません。しかし、そのため「前略」の使い方を知っておくといざと言うときに役に立ちます。
この記事を参考にぜひ「前略」を使った手紙を書いてみましょう。
代筆手書き屋では、手紙の代筆だけではなく、手紙の内容から作成することもできます。
ビジネスシーンでどのように手紙を書いて良いかわからない方は、ぜひ手紙の作成からご相談ください。