就職活動をするときに知っておきたいのが面接時のマナーです。
面接の前には「面接官の印象をよくしたいけど何に気をつけたらよいかわからない」「面接時に注意するマナーについて知りたい」と悩みますよね。
この記事では「ステップ別の面接マナー」と「印象がマイナスになる面接のNG対応」についてまとめました。
面接では、面接官からの受け答えの内容だけではなく、面接時の対応方法や話し方なども重要な合否のポイントです。
この記事を読んで面接時に気をつけるマナーについて押さえましょう。
就職活動における一般的な面接マナーをステップ別にご紹介します。
自分の第一印象をよくするために面接マナーは非常に重要です。
固くなりすぎず面接に臨めるように、以下で面接マナーを確認しましょう。
面接時間の15分前には到着しましょう。
公共交通機関を利用して時間ちょうどに着くように考える方もいるかもしれません。
しかし、道に迷ったり思わぬ事故があったりして遅れることも想定されます。
遅刻で第一印象を下げないように余裕を持って行動しましょう。
面接会場に到着したら、受付の前にトイレに行ったり面接内容を確認したり、面接にむけた準備を行います。
面接時間の5分前になったら受付をします。
あまり早く受付をしても、面接官の予定が合わなかったり、待機場所の準備が整っていなかったりする場合があるので、5分前がおすすめです。
受付の際には、「〇時から面接のお時間をいただいております、〇〇と申します。ご担当の〇〇様に取次していただいてもよろしいでしょうか」とハキハキした口調で伝えましょう。
控室では出口から遠い下座に座りましょう。
受付の方から上座をすすめられる場合がありますが、お断りして下座に座ります。
先に他の応募者が到着していたり、あらかじめ席が指定されていたりする場合は、迷惑にならないよう静かに座って待ちましょう。
また、スマートフォンを触ったり、他の応募者と雑談をしたりしないよう、静かに待機しましょう。
入室の際には3回ノックをします。
2回ノックは「トイレノック」といわれており、面接時には失礼に当たりますので気を付けてください。
面接官から「どうぞ」といわれたら「失礼します」と言ってドアを開けます。
入室後、面接官の方を向いたまま後ろ手でドアを閉めるのはマナー違反です。
しっかりと後ろを向いて両手でドアを閉めるようにしてください。
ドアを閉めたあとは「本日はお時間をいただきましてありがとうございます。〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と大きな声でハッキリと挨拶をします。
挨拶の後にはドアの前でお辞儀をします。
挨拶と同時にお辞儀をする人がいますが、挨拶の後にお辞儀をしましょう。
また、挨拶と同時にお辞儀をしてしまうと声がこもってしまうので、必ず挨拶の後にお辞儀をしてください。
さらに、お辞儀には一般的にシーンに応じて最適な角度があります。
たとえば、「失礼します」という挨拶の意味がある入退室時は30度、「ありがとうございました」という感謝の気持ちを伝える面接終了時には45度のお辞儀がよいとされています。
男性の場合は手を体の脇にそろえ、 女性の場合は手を体の前にそろえてお辞儀をするのがマナーです。
ドアの前での挨拶が終わったら、椅子の近くまで行きます。
面接官から「どうぞ」と言われるまでは座らないように気を付けてください。
面接官から着座を促されたら「失礼いたします」と言って、椅子へ着席します。
このとき隣に椅子があっても鞄は足元へ置きましょう。
冬場の場合、コートは背もたれに二つ折りにしてかけるか、鞄の上に置いてください。
座る際には背もたれにもたれないよう、椅子に浅めに腰かけましょう。
面接の冒頭に「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」と感謝の気持ちを述べましょう。
採用担当者は忙しい中で面接の機会を作っています。
感謝の気持ちを述べることにより好印象を与えるでしょう。
面接中は、表情よく自信を持って話すことが重要です。
面接官の顔をよくみてハキハキ話しましょう。
語尾をハッキリ話したり「えっと」という言葉を意識的に減らしたりすることで、自信があるような話し方になります。
面接が終わったら椅子から立ち上がり、面接の冒頭と同じように「本日は貴重なお時間ありがとうございました」と面接官に感謝の気持ちを述べましょう。
その後45度のお辞儀をするとより好印象です。
部屋から出る時にはドアの前で「失礼いたします」と述べ、再度30〜45度の角度でお辞儀をしてからドアを開けて退室します。
また、面接会場によっては、社員とすれ違う場合もあります。部屋から出てもスマートフォンは触らず最寄り駅まで移動しましょう。
マイナスになる面接での対応についてご紹介します。
いずれも、面接官の印象が悪くなり、選考に影響を与える可能性があります。
以下で面接においてNGになる対応について詳しく解説するので、面接前に確認してください。
面接時間に遅刻するのは厳禁です。
時間にルーズな印象を与えてしまうため、第一印象は確実に悪くなります。
公共交通機関の遅延や突発的な事故などでどうしても遅れる場合は、事前に電話連絡し遅れる旨を伝えましょう。
また、到着が早すぎるのも待機場所の準備が整っていない場合があります。
準備が整っていない状態で来られても、企業側は困ってしまいます。
遅すぎず早すぎない時間に到着しましょう。面接開始15分前に到着し5分前に受付をするのがおすすめです。
面接中は「立ち振る舞いを見られている」という緊張から普段のような声量で話せない人も多いですが、聞き取りにくい声で面接に臨むのは面接官によい印象を与えません。
できるだけ大きな声を意識して面接に臨みましょう。
しかし、単純に声を大きくするだけでは良い印象にならない場合もあります。
「声をひと段階高くする」を意識して面接に臨むことで明るい印象に変わるので、おすすめです。
髪が顔にかかっていたり、体臭がしたりと清潔感がない状態で面接に臨むのはNGです。
髪は顔にかからないようにオールバックにしたり、ゴムで束ねたり工夫して面接に臨みましょう。
普段から髪を触る癖がある人は、面接中に髪を頻繁に触ることがないよう意識してください。
髪が長い方は、フケが肩に落ちていないか確認してから面接に臨みましょう。
また、いくら面接内容や態度が良くても、体臭や口臭がきつい人は採用しづらいです。
実際に「臭いがきつい人は面接で落とす」という企業もあります。
夏場は汗拭きシートを使って臭いを軽減したり、面接の前日はニンニク料理を控えたりなど体臭や口臭にも気を配って面接に臨んでください。
言葉遣いが粗いのも面接でNGな対応です。
「~っすよね」「だから~」と話し言葉で面接に臨まないよう注意してください。
普段の生活では構いませんが、目上の人と話すときも言葉遣いを変えられないひとなのだと判断されてしまいます。
面接中は丁寧な敬語を使うよう心がけましょう。
尊敬語・謙譲語・丁寧語を使い分けることでより面接官の印象をあげられます。
面接官が話している最中にさえぎって自分の話を話をするのはNGです。
「何か発言しなければ」と焦ってしまい、ついつい話してしまうかもしれません。
しかし、面接官に話を聞かない人だと判断されてしまいます。
面接官の質問に真摯に答えられるようにしっかり話を聞きましょう。
面接官に振られた話がよくわからなかった場合は正直に「こちらの勉強不足で質問の意味が分からない箇所がありました。恐れ入りますが、もう一度おっしゃっていただけないでしょうか」と伝えてください。
わからなかったことを正直に伝え、失礼がないよう聞き返すのがポイントです。
面接ではステップ別に押さえるマナーがあります。
面接での対応方法や話し方は合否に大きく関わりますので、しっかりマナーのポイントを押さえましょう。
今回の記事を参考に、ぜひマナーを確認してから面接に臨んでください。
面接で内定のお礼、内定の辞退をする際は、メールや電話でなく、手紙で伝えると丁寧です。
内定のお礼についてはメールで伝える人も多いですが、手紙の方が、より好印象になります。
文字を書いたり文章を書いたりするのが苦手な人は、手書き屋までご相談ください。